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2. Win10 Pro 導入とウインドウズ全般設定(続き)

2.9 リカバリデスクの作成

2.9.1 Win10 ブートオプション(オプションの選択)メニュ

電源をONにすると、アドレス0から処理が開始され、ハードとソフトの設定と呼び込みがなされ、初期設定が完了した時点で、OSが読み込まれウインドウズ10が起動する。この起動処理の段階をブートと言う。このプログラムの中に種々の修復・診断・復元のプログラム及び解決不可時の初期化とOS再インストール・システムイメージの復元(作成時点への回復)等のプログラムが組み込まれている。

このブートオプションのメニュの名前をWin10では「オプションの選択」と付けている。 ウインドウからオプション選択画面を表示する場合は:
  @スタートボタン⇒電源⇒Shiftキー+再起動
  Aスタートボタンコンテキスト⇒シャットダウン⇒Shiftキー+再起動
  B設定ボタン⇒更新とセキュリティ(Windowsの設定画面)⇒回復⇒今すぐ再起動ボタン
3通りの方法がある。 起動デスク(システム修復デスク、システム回復ドライブ、インストールデスク)から起動すると、キーボード選択画面に続きオプション選択画面が実行される。最新のWindows10の2017.1月時点の、ブートオプションのメニュを下記一覧に纏めた。PC初期化、システムの復元、スタートアップ修復、BIOS表示、セーフモード起動等も行える事が判る。

ブートオプションメニュリスト(2017.01月)
オプションの選択
続行(Win10起動)    電源断
デバイスの使用(USB,DVD,HDD,LAN)
トラブルシューティング

*1PCの初期化*2詳細オプション  *1ドライブから回復 (USB回復ドライブ接続時に追加される)

システムの復元
イメージでシステム回復
スタートアップ修復コマンドプロント
BIOSの設定変更(UEFIファームウエア)
スタートアップ設定(ビデオ・デバッグ・セーフモード他)
以前のビルドに戻す
*1デバイスの使用メニュでUSB回復ドライブをクリックして起動した時は、ドライブから回復 メニュが表示される。同時に PCの初期化 は消える。 BIOSでUSBドライブを設定して回復ドライブを起動した時も同じ表示となる。 通常は PCの初期化 は表示、 ドライブから回復 は非表示である。
*2システム修復ドライブから起動した場合、この行は非表示となり、詳細オプションのスタートアップ設定も非表示となる。
*3PCの初期化はウインドウ専用である。回復ドライブ・システム修復では非表示。 2回起動失敗すると、自動修復メニュが表示され、同じPCの初期化が利用できる。起動中にリセットボタンを押すか、強制終了を2回すると、3回目に表示される( 本機能は未確認)。但し、インストールメディアではシステムの復元とPCの初期化ができる。、

2.9.2 BIOSの設定(USB回復ドライブ、DVDシステム修復デスク)

USB、DVD、BD、外付けHDD等外付け機器からウィンドウを起動する場合は、対象とするデスクやドライブを起動するよう、BIOS設定を最初に表示して設定した後再起動して、機器内のプログラムを実行する。 ウィンドウの診断、修復、復元、回復等のウインドウのトラブル応急処置用のメニュプログラムが、ブートオプションにまとめられている。全てPCが起動した時点で動作し完了したら、ウインドウの起動や電源断に移行できる独立のプログラムになっている。

回復ドライブ、システム修復デスクの作成及び復元に関する文献やメーカマニュアルを多数集めたが、BIOS設定の文言だけで内容は不明なものだけで、画面の関連メニュを選択してテストを繰返したが、ウインドウが立上ってしまい同じ結果は得られなかった。 これまで使っていたXPマシンでは、リカバリデスクを入れれば自動的にブートメニュが立上っていたので、ちらっとみて気になっていた、BIOSの優先順位の変更 を思い出し、セットアップ画面を仔細に検討していたら、「Boot Device Priority」メニュに気が付いた。 ヘルプ画面で操作キーの使い方を把握、ブートデバイスのリスト表示と移動テストに成功、これら2つのブートメニュの実行に成功した。以下に操作手順を述べる。

はじめに、外付けDVD/BDの場合は、開いた状態にして電源を事前に切って置いて下さい。

  1. USB回復ドライブ,DVDをPCに接続。 DVDにシステム修復デスクを挿入
  2. 電源を投入
  3. ロゴマークが画面に現れる直前に、Delete(F2,F1,F10,F6)キーをON。 DVDの場合は、ランプがつきアクセスし認識した時点でロゴマークが現れる。
  4. BOOTタグを選択、↓ボタンで「Boot Device Priority」を選択、ENTERキーを押す。
  5. #1から下方に順番に起動デバイスのリストが表示される。一番下に該当デバイスが追加されている。
  6. ↓ボタンを動かし該当デバイスを選択、+キーを押すとこのデバイスが1つ上に上がる。⇒又、これを選び+キーで1つ上にあげる。 この操作を繰り返し、該当デバイスをトップに上げ、ENTERキーを押す⇒確認ダイアログに対しOKする。
  7. F10をクリック、保存してメニュを終了すると再起動が始まる。
  8. 起動開始スイッチが入るとブートメニュが起動する。
  9. システム修復の場合、コンソールで「Press any key to boot from DVD or CD …」と表示されるので、ENTERキーを押す。すぐ消えるので待ち構えて対処下さい。 回復ドライブの場合は表示なし
  10. キーボードレイアウトの選択画面が表示、その他のキーボードレイアウト表示をクリック、切り替えて最後の「日本語」をクリック
  11. ブートメニュのメイン画面「オプションの選択」が表示されます。以降は後記の該当項目を参照。

2.9.3 デスクの作成

一般の量販向けパソコンでは、システムがソフト上の異常で正常に動かなくなった場合、初期状態にシステムを復元するリカバリデスクが付属する。しかし、BTOパソコンではメーカによるが、決まった仕様の中から選択して注文する商品は、事前に十分テストがされリカバリデスクを付属するが、カスタム化が多い場合は、一品生産となるため付属されない。
 従って、出来るだけ早い時期に保険の為初回のリカバリデスクを作成して置き、システムが完成され安定した時点で安定版を作成するのが良い。 この操作に関してユーザーズガイドの「回復ドライブ」とハードマニュアルの「BIOS設定」を参照下さい。

PC不調時の修復方法については、Win10ヘルプの「修復と回復」が良く纏まっているので参照下さい。 修復方法を纏めると、 @OSは正常だがソフトに異常が発生している状態 と AOSに異常が発生して使えなくなった状態 について以下の通りとなる。

1. ソフト異常状態での復元
@システム復元ポイントから復元 A回復ドライブから回復 Bシステム修復デスク Cシステムイメージ復元 D[Win設定ボタン/更新とセキュリティ/回復]メニュの初期状態回復 (ファイルバックアップは除外した) の方法がある
2. OS異常状態での復元
A回復ドライブから回復 Bシステム修復デスク Cシステムイメージ復元 Dインストールメディア復元(or クリーンインストール) の方法がある。

リカバリデスクとして作成するのは、回復ドライブとシステムイメージデスク(同時に修復デスクも作成)となる。 尚、クリーンインストールは、本機が起動しない場合で回復ドライブがない時、マイクロソフトのダウンロードサイト(http://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkID=616447)から他のPCを使って、メディア作成ツールをダウンロード/インストールして、インストールメディアを作成する。  このメディアを本機に接続・起動して、BIOSでBOOT設定後に再起動し、コンピューターの修復オプションの選択トラブルシューティング詳細オプションシステムの復元を実行する。問題のある部分が削除され個人用ファイルがそのまま復元される。
 尚、今すぐインストール を選ぶとWindows10が再インストルされる。個人が追加したアプリ・ファイル・ドライバとメーカ追加のもの全て削除される(クリーンインストール)。時期をみて、インストールメディアを作っておく手もある。但し、アプリの異常に対する復元は不可につき必要性は一考を要する。以下、各項目について以下に記す。

 
オプションの選択 画面表示手順:メニュボタン⇒設定⇒Shiftキー+再起動 をクリック 又は スタートボタン右クリック⇒シャットダウン⇒Shiftキー+再起動 をクリック ⇒画面が表示される。
 項目は:続行(Win10に戻る)、デバイスの使用(USB,DVD)、PC電源の切断、トラブルシューティング(PC初期化、詳細オプション)がある。
システム回復 画面表示手順:設定ボタン(歯車マーク)⇒更新とセキュリティ⇒回復 をクリック⇒画面表示
項目: PCの初期化(個人ファイルの保持/全削除)、PC起動のカスタマイズ(USB/DVD起動、ファームウエア設定変更、Winスタートアップ設定変更、システムイメージ復元 動作を設定して再起動する)、その他回復オプション(Win10クリーンインストール
  1. システム復元
     スタートボタンを右クリックしシステムをクリック、システムの保護をクリックして システムのプロパティパネル/システムの保護タブ を開きます。 各ドライブ毎に構成ボタンを押して保護を有効にし、復元ポイントの削除と容量設定をします。 作成ボタンを押して識別名を記入してポイントを作成します。少なくとも作成日付と目的を入れます。
     システム復元ボタンをクリックし、ポイントを選んで影響を受けるプログラムの検出をし良ければ実行します。実行後、確認ダイアログが表示され、取り消して別のポイントに変えることができます。
    ウインドウが不調の場合は、システム修復デスク、回復ドライブ両方で利用出来ます。

  2. PCを初期状態に戻す(PC初期化)HDDデスクの専用データを使った再セットアップ方法で 直近のWin10更新プログラム適用状態のOS
    PCが原因不明で不調の場合、システム復元で復元しない場合利用する。
     システム回復画面を表示し、PC初期化を開始⇒@個人用ファイル保持(Win10インストール後に、メーカ・ユーザのインストールしたアプリ・ドライバと設定変更は削除、個人用ファイルは保持⇒完了後、デスクトップにアプリ削除一覧が保存される)//  A全て削除(OSインストール前のアプリだけ保持・他は削除/Dドライブは除外、C/D削除ではどちらも削除:PC処分時に利用)⇒影響を受けるものを検索⇒結果リストを表示⇒実行⇒完了
    全削除は、システムドライブだけと全ドライブを選択でき、DドライブのデータはCとDを選択しなければ全て保持できる。 OSが起動しない場合は、インストールメディアを使えばこのメニュが実行できる。 SafeModeは「スタートアップ設定」を利用する。
      2回起動失敗(強制停止2回)をすると、このメニュが自動修復用として起動する。 個人ファイル、アプリ、ドライブの保持・削除、自動修復については 参考文献 を参照

  3. 回復ドライブ (最新のパッチが適用されたWindows 10イメージにメーカー独自のドライバーやアプリを加えたもの)
    作成:回復ドライブはUSBメモリに作ります。スタートボタンを右クリック、[コントロールパネル]を表示、「システムとセキュリティ」配下の[問題の発見と解決]をクリックするとトラブルシューティングが開く。 左下の 回復 をクリックすると[高度な回復ツール]ページが開きます。 ここではシステム復元の復元ポイント作成と復元操作も出来ます。
     回復ドライブの作成をクリックし、回復メディア作成パネルをOKして回復ドライブの作成ウインドウを開きます。 次へをクリックすると、システムファイルのバックアップ容量を検索して結果を表示、接続を指示します。16GBUSBメモリで十分です。接続後、[次へ]、[作成] を選びます。
     完了すると、[Delete the recovery partition from your PC] (PC から回復パーティションを削除する) リンクが表示されることがあります。 削除すると修復不可になるので[完了] を選びます。  参考文献 参考文献1

    回復:USBドライブをPCに接続、システム回復画面を表示⇒「今すぐ再起動」ボタンをクリックして「オプションの選択」画面を表示する。 「デバイスの使用」をクリックし「外部記憶装置 USBドライブ」を選択⇒キーボードレイアウト(日本語)選択⇒オプション選択(トラブルシューティング選択)⇒トラブルシューティング(ドライブから回復する を選択)⇒ドライブから回復する(ファイル削除のみ行う 又は ドライブを完全にクリーンアップする を選択)⇒処理内容の表示(削除の場合、個人用ファイル・アカウント・追加アプリとプログラムが削除既定パーティション(Cドライブ)が復元、Windowが再インストールされる)⇒再インストール⇒Windows初回設定⇒完了
     オプションの選択画面でシステムポイントからの復元ができる:トラブルシューティング/詳細オプション/システムの復元 を選択して復元すると、問題の原因となる近々にインストールしたアプリ・ドライバ・更新プログラムが削除され、個人用ファイルは削除されない。

     BIOSから使用する場合:完全シャットダウン(Shiftキー+スタートボタン右クリック/シャットダウン/再起動⇒オプションの選択/PCの電源を切る⇒実行・完全電源断)を行い、USB回復ドライブを接続し電源をONにする。 ロゴマークと同時にDeleteキーをONにしてBIOSを表示、[Boot Device Priority]を選び⇒Enter⇒一番下のUSBをトップに移動⇒ENTER⇒確認ダイアログをOK⇒F10(保存して終了)をON⇒確認ダイアログをOK⇒「キーボードレイアウトの選択」画面⇒切り替えて 日本語 をクリック⇒以降上記と同じく操作する。
    キーボードレイアウトの選択メニュでは [ 日本語 ] 選択が必須、Microsoft IMEでは回復ドライブ読込が失敗する。 参考文献2 完全電源断

  4. インストールメディアを使用して PC を復元する
     メディア作成ツールを Microsoftソフトウェアのダウンロード Web サイト からダウンロードして実行し、[他の PC 用にインストール メディアを作る]を選択⇒手順に従い「インストールメディア(USB/DVD 5GB以上、ISOファイル)」を作成、それを機能不良PCに接続して起動する。設定画面が出ない時はブート順序設定をして再起動する。⇒[コンピューターの修復]⇒[オプションの選択]⇒[トラブルシューティング]⇒[詳細オプション]⇒[システムの復元] を実行する。現在接続機の最新のシステム復元ポイントを使い復元するので、最近インストールしたアプリ・ドライバ・更新プログラムが削除され個人用ファイルは影響は受けない。
     [今すぐインストール] を選択すると、クリーンインストールが行われ、カスタムインストールで指定ドライブに(フォーマットオプションも可)Win10がインストールされる。 インストールメディアの作成
  5. イメージパックアップと復元(Windows7)
     システムイメージとは、現在の状態を丸ごとデータ化、ドライブ全体を正確に複製したファイルです。 このファイルを作成してバックアップをとると、作成した時点の状態に復元できる。 環境と動作を反映するので、環境を整え好調な状態の時に作成するよう配慮する。 バックアップメディアはDVDかHDDとし、USBは利用不可で、手動で前回のメディアにバックアップして上書き出来る。
     記憶媒体は、PCソフト異常に対処出来るよう、システム構成部品に対し外部となる部品にするのが原則となる。 従って、DVD,BD、外部HDD、内部独立HDDを使用する。 この中からDVDを採用して作成した。 システムHDDを使う場合は専用のパーティションを設ける必要がある。 以下、参考文献はDVD対応のものとしたが、殆ど見つからなかったので、注意下さい。
    システムイメージの作成(イメージDVDデスク)/ システム修復DVD作成:
     文献-1は、これをお手本にしてDVDにバックアップを作成したが、同時に参照した文献-2の方がWindow10と合致する。 このDVDメディアを使ったシステムの復元に関する情報は皆無で、その他の情報文献3から類推する以外手はないので留意下さい(文献-3は常用Dドライブ内保存ファイル)。 作成手順は以下の通り。
      スタートボタン右クリック ⇒ コントロルパネル ⇒ システムとセキュリティ/バックアップと復元 ⇒ 外付けDVD/HDDを接続 ⇒ システムイメージの作成 ⇒ バックアップ保存用にDVDを選択 ⇒ バックアップするドライブを選択(バックアップ保存先ドライブは不可)⇒ バックアップ場所と対象ドライブ確認⇒開始 ⇒ DVDメディア挿入指示⇒日付・番号記入して挿入⇒フォーマット確認ダイアログ ⇒ フォーマット⇒バックアップ進行 ⇒ 2枚目挿入指示・日付番号記入挿入・フォーマット ⇒ バックアップ進行 ⇒ メディアの検証 ⇒ システム修復デスク作成確認ダイアログ ⇒ YES ⇒ DVDメディア挿入指示 ⇒ 日付・番号記入して挿入 ⇒ フォーマット確認ダイアログ ⇒ フォーマット ⇒ 修復デスク作成進行 ⇒ 修復デスク完成 ⇒ 正常に完了 ⇒ バックアップと復元画面を閉じる。 参考文献-1 参考文献-2 参考文献-3
    イメージでシステム回復:
     バックアップは圧縮される。 当方はDVD-RWに作成したが、24.89GBをDVD 12.66GB(4.36GBx2+3.94GB)に格納した(50.9%)、BD-R使用例の場合は、13GB/36GB=36%(13.4GBデスク)と報告されている。文献-1の場合 DVD-R 8.72/19.71GB=44.2%である。45GB以上になるとDVD5枚を超すので外付けHDDを考慮する必要がある。
     このメニュはウインドウに重大な異常が起きた場合に適用するものに付き、原則として起動デスクから起動して対処する問題である。 起動デスクとして、システム修復デスクをDVDに挿入し電源をONにして実行する。  回復ドライブを使う場合はUSBを接続して、電源をONにしロゴ表示と同時に、DELETE(F2 or F12)キーをONにしてBIOSを表示、USBドライブを設定保存して実行する。
     前者はDVD起動確認コンソール表示後、後者は直接以降のメニュに進む⇒DVDにバックアップデスクを挿入、詳細設定を操作して場所・日付・コンピュータを読み込み選択する⇒復元対象とするバックアップイメージの選択⇒パーティション再分割とフォーマット確認⇒復元イメージの選定確認⇒完了⇒復元処理続行の確認⇒復元開始⇒
     キーボードレイアウトの選択⇒Microsoft IME(日本語)⇒オプションの選択⇒トラブルシューティング⇒詳細オプション⇒イメージでシステムを回復⇒OS選択⇒アカウント選択⇒パスワード入力⇒続行⇒システムイメージの選択⇒復元進行⇒完了
     DVDの場合、文献-1と7に示すように、最後のデスクを最初に挿入して置く事に注意。
     文献-4と5は修復デスク、6は回復ドライブで起動する資料、7はシステムイメージの復元の資料です。  参考文献-4 参考文献-5 参考文献-6 参考文献-7 BD-R使用例

2.10 保守管理

好調なPCを維持していく為には、日常管理と定期管理及び危機管理等がある。以下これらについて簡単に記述する。

  1. 日常点検整理
    個人メールの受信整理。 メールサバ:受信メール整理、アクセスログ点検整理。 ウエブサバ:アクセス・エラーログ点検整理、各サイトのアクセス状況点検整備・・・等
  2. 定期点検整理
    モデム・ルータの動作点検・リフレッシュ、 IEの閲覧履歴の削除(IEダウンロードファイル・データのクリーンアップ)、 C・Dドライブのクリーンアップ・チェック・最適化、 システム復元ポイントの使用量点検とスリム化及び新ポイントの作成・PCのリブート、 ネットワークの点検整備、 ファイアウォールの点検、 アンチウイルスの点検、DDNSの点検、 ウエブアクセス・エラーログ・カウンタのクリーンアップ・・・等
  3. 修復ツールの整備
     前節で説明した救急処置のツールは、常時整備しておく必要がある。 ハードは突然故障し修理に出す事故をXPマシンで経験している。 事故修理後に手元に戻ってくると、マシンは初期化され、個人のアプリ・データ・ファイルは全て削除されてしまっている。 修理後の個人アプリ・データの復旧と再構築は大変なリカバリ作業となるので、復旧を考慮した原本保存保管の工夫は重要である。
     最近は、記録メディアが大容量化と低コスト化されているので、外付けHDDにそっくり複写保存して部分的復旧と更新に対処する手段がベターである。又、自然放電と逆高電圧加圧による書換えに伴う劣化により低寿命の問題はあるが、部分的な短期間の記録にUSBメモリやSSDを利用する。長期保存は記録用HDDが最良である。DVD等のメディアは、ユニットの劣化が早くあてにしない方がよい。
    システムの復元
     スタートボタンコンテキストのシステムを開き、システムの保護をクリックすると、システムのプロパティパネルが開き、システムの保護タブが選択されている。ここで、ドライブの有効無効、デスク領域の使用量と設定、ポイントの削除と作成、システムの復元を実行する。
    定期的に、使用量や内容をチェックし、削除して、全ドライブの無効/有効を数回繰り返してPCをリブートして、メモリに溜まったデータをフラッシュした上で、強制的にポイントを作成する。好調な状態を確定したポイントを作り不測の事態に備える。このメニュはウインドウ・システム修復・回復ドライブ 何れのメニュからでも利用できるので、OSが起動しなくても利用できる。PCが不調の場合は最初に適用する。
    PCの初期化
    このメニュはウインドウからしか使えない。購入以降にCドライブを分割して作ったDドライブはそのまま存続し、Cドライブの個人アプリとデータが削除され、OSが再インストールされ、削除されたアプリの一覧がデスクトップに作られる。
     事前の影響検索の結果データから、Cドライブにインストールし、プログラムと機能パネルのインストール一覧に登録されたアプリである事を確認確定している。引渡し直前にメーカがインストールしたアプリが3個、他14個は当方がインストールした物である。但し、1個だけDドライブにインストールしたものがあり、プログラムフォルダだけの削除となる。
     従って、個人アプリのプログラムフォルダのパックアップが必要である。
      このメニュの内容詳細が一番明確であり、OS起動不良時に使える回復ドライブが同等であるか保証する資料がないためリスクがある。従って、OS起動不能時の初期化ツールとして、OSのシステムの復元とPCの初期化を実行出来るインストールメディアを、マイクロソフトから作成ツールをダウンロードして作成する。
    システム修復デスク(boot.wim)、回復ドライブ(boot.wim, Reconstruct.wim, Customization.ppkg)
     何方も起動デスクである。ブートオプションメニュに示した通り、修復デスクはPCの初期化と詳細オプション行はなく、配下のメニュがトラブルシューティングの配下に表示される。回復ドライブは詳細オプションの配下に同じ項目が表示される。どちらもPCを初期状態には戻せない。
     回復ドライブは、内部のWindowsから再インストール用ファイルを収集して回復イメージを作成、回復パーティションをコピィしているため、メーカ独自のアプリ・データイメージとOSイメージを持っており、回復ドライブの作成時点のOSを再インストール出来る。
      個人のアプリ・ファイル・データ及びシステムイメージは持たないため、CドライブのWindowsの回復だけとなる。パーティションのサイズはイメージがないため対象外で、Dドライブの内容は保持される。
    略、初期状態に戻した場合と同様と考えられる。
       このメニュでは、スタートアップ修復、システムの復元を最初にテストして、回復ドライブを実行する前に、次項のイメージで回復を検討する。
    イメージでシステムを回復
     PCを初期状態に戻すのは、内臓HDDのWindowsシステムであるが、このシステムのイメージファイルは回復ドライブにバックアップされる。 従って、内臓HDDのWindowsが異常の場合やHDDの全データが消失した場合でも、回復ドライブで初期状態に戻せる。
    作成されたシステムイメージ(ファイル)をバックアップ出来るメディアは、外付けHDD(NTFS)、DVD/BD(CドライブHDDが2TB未満の時)、ネットワーク上のドライブで、同じ場所にバアクアップすると上書きされる。 このファイルを使いシステム復元を実行するのが、システム修復/回復ドライブにある「イメージでシステムを回復」メニュである。
     このメニュは、システム全体が固まり正常な状態で安定な動作になった時点で、早い時期に作成して保管する。その後は、個人アプリ・ファイル・データを圧縮せずに保存し、変更の都度上書き変換し最新の状態を維持し、不測の事態に備える。これらのデータはCドライブとDドライブに仕分け、夫々、内部をグループ分けして保存する。メディアは外付けHDDが最良。システムイメージx2、公用ソフト、共用図書 計4区画に分割する。
      システムイメージがシステム全体を常に復元出来る保証はない事であり、最初に作った システム修復デスク・回復ドライブ・システムイメージは、作成時点で1回(KB3199986, 2016.12.24)更新されているが、製品完成時の初期状態に最も近いOSとイメージであり、大事に保管する必要がある。 尚、インストールメディアは、純粋なWindowsの再インストールであり、メーカの追加品のないクリーンなインストールとなり、メーカ品からズレを生じると考えられる。

以上をもって本章は終り、次章は自宅サバの構築に関する事項を述べる。